海へ行くつもりじゃなかった

フリッパーズ・ギター「スリー・チアーズ・フォー・アワ・サイド〜海へ行くつもりじゃなかった〜」をご存知でしょうか?



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印象的なジャケット写真



最近仕事終わりにくたくたなときはこのアルバムを聞いています。休日散歩するときなんかも、結構ハマって聞いています。

真面目に聞き始めたのは最近なんですが、このCDは実は中学生のときくらいから持っています。父親(アル中・酩酊)が「これ、古いけど良いよ。全部英語の歌詞だけど日本人だよ」と言って貸してくれたんですが、試しに聞くと1曲目からばりばり日本語でキレ散らかした思い出(そのあと2度と聞かなかった)。でも、やっぱりこのアルバムって今聞き直すと、全部英詞なんですよね。中身が違ってたのかな。



中学生といえば。中学生以来まぁまぁ熱心なハルキストのわたしなんですが、遅ればせながら今になって「一人称単数」を読んでいます。装丁が若者向けで、ノルウェイの森を彷彿とさせるが、思い返せば「色彩をもたない多崎つくる〜」もそういう路線でしたね。騎士団長殺しは…まぁ、タイトルからしてそうね…

もちろん長編や中編(中編っていうんすかね?)も好きなんだけど、わたしは村上春樹の短編がけっこう好きで、短編集もいくつか持っている。「一人称単数」はとってもいいです。読みやすいし、面白いし。わたしが「村上春樹の短編小説」に求めることがしっかり凝縮されていて、お見事あっぱれと思っています。

長編になると話はまったく別で、読みやすくて面白いのほど嫌悪感を抱く。スピッツの歌詞と似ていて、マジ意味わからんwwwという内容からいろんなことを考えて自分で勝手に辻褄合わせて楽しくなるのが好きなんです。だから話はカオスであればあるほど、好き。。


とはいいつつも、最近はそんなエネルギーもないので短編を読むのが好きです。思い出せるだけ、好きなものを挙げてみると


ファミリー・アフェア」(パン屋再襲撃」所収)

シドニーのグリーン・ストリート」(中国行きのスロウ・ボート」所収)

トニー滝谷」(「レキシントンの幽霊」所収)有名ですね。映画になってたはず

「踊る小人」「納屋を焼く」(「螢・納屋を焼く・その他の短編」所収)


などなど。ほのぼのするようなやつも多くて良いです。すぐ読みおわるしね。



中学生のときに少しでも触れていた文化たちに、未だに縁がある生活。人生、伏線だらけだなぁ。おわり。