最近、出産したので思うことや感じることをつらつらと…。
🐣歩くこと
妊娠中踏切を歩くのが怖かった。転ぶのが心配で、一歩一歩踏み締めて歩くようになった。
子が生まれて、抱っこ紐やベビーカーで歩く時も、踏み締めながら歩くようになった。今まで当たり前にしてきた行動すべてに、"赤ちゃんがいる"という事実を付加して、より安心で安全な選択をするようになった。なんなら選択肢自体増えた。
同時に、これまでどれだけ自分をぞんざいに扱ってきたのかを知った。元来、踏切は気をつけて歩くべきだったし、転ばないように踏み締めて歩くべきだった。転んでも仕方ない、電車に轢かれても仕方ないみたいな、変なネガティブを発動させてないで、もっと気をつけて生活しておくべきだったんですよね。
今まで生きてこられたのは、奇跡──
🐣自他境界のこと
自分が小さいころ食事中、髪の毛がお皿やごはんにつきそうになると母親が手ではらってくれていた。物心ついたときからそれがすっごく嫌で、何がそんなに嫌だったのか最近考える。というのも、我が子のまつ毛が頬についているとき、髪の毛が口についているとき、何も考えず手ではらったりよけたりしてしまっているから。これ、わたしがされたくなかったことじゃん…と。
無論我が子はまだ0歳児なので自分ではらうことができないから致し方ないとは思う。
たぶん、口で言って欲しかったのかも。「髪の毛、お皿につきそうだよ」って。そして何より母は愛おしそうではなく、心底呆れたような様子だったから悲しかったのかも。自分が鈍臭いのは承知だけど、いまだに悲しいし恥ずかしい。他責っぽい書き方しちゃったけど、自分でトライアンドエラーして、学習していくべきだったんだ。いや、今でもそうだけど。最近ごはん食べる時は、髪を結ぶようにしています(今更…)。
自他境界という言葉についてもよく考える。子どもは不思議だ。言葉どおり元々わたしと子は「同じ」だった。出産したことで初めて境界が目に見えるようになった。初めての感覚…。だからこそ、気安く触れられる。この感覚がどんどん薄れていかないと、自分の過去を子に投影してしまったり自他境界が曖昧になってしまったりするのかも。生まれた瞬間からわたしとこの子は「違う人生」を歩んでいると、いつも忘れないようにしたい。交錯はしていますが。
🐣不可逆さ
妊娠中、人生の不可逆さについてよく思いを巡らせてた。妊娠したら、もう妊娠する前の人生には戻れない。これまでの結婚・就職なんかとは質の違う選択だったんだ…と。断じて後悔したことはないけど、「もう戻れない」という事実が時々とても恐ろしく感じられた。
子は生まれてから絶えず成長していて、体重や身長はもちろん、運動神経などもみるみる進化を遂げ、1日1日違う姿を見せてくれる。一度進んだ成長は、もう元には戻らなくて、新生児期のねんねちゃんにはもう会うことができないんだなあと時折しみじみしちゃう。そういうことは周囲の人から見聞きしてたけど、最近自分ごととして本気で理解した。わたしは母親として成長してるのか謎。置いていかないでって思う。
🐣視野
初めて小学校で働き始めた時、靴箱の掃除をしながら腰をかがめて「みんなこれくらいの視野なのか〜」とたしかめた。低い。狭い。自分の靴しか見えないし見ないから、友だちとぶつかったりもめたりするんだなあと思った。子どもは視野が狭くて低いということを、常に意識するようにしていた。
赤ちゃんはまた少し違う。そもそも新生児期の視界は天井だけだし、空間を把握する力もほぼない、色も認識しづらいしそもそも視力も弱い。寝返りするようになって、世界が2Dになり3Dになっていったのでしょう。感慨深い…
仕事で接する子どもたちの視野も、赤ちゃんからすればとっっっても広いし高い。自分も大人になるにつれて見えなかったものが見えるようになったり、届かなかったものが届くようになったりしてきたけど、赤ちゃんはほんの数年で視野が劇的に広がっていくから、自分の体感の比じゃないんだろうな。なるべくいろんなものを見て、いろんなものに触れて、世界の広さを知ってほしい。わたしもまだまだ知りたい。
🐣助産師という仕事
恥ずかしながら妊娠するまで助産師さんのことをよくわかっていなかった。そして妊娠出産を経て、こんなに素晴らしい仕事が世の中にあるのだと驚嘆した。すてきな助産師さんたちに出会えたから、そう思えるのでしょう。感謝…
以前教え子ちゃんが「助産師になりたい」と言っていたのを思い出し、なぜ彼女は小学生のうちにこの職業の魅力や素晴らしさを知っていたのか…そしてなぜ志すことにしたのか…と興味関心が湧き出た。
マジレスすればおそらく二択で、①身近に助産師さんがいる②兄弟姉妹の出産にかかわったことがある なのではと思うんだけど、わたしもこれまでの人生で、何かしら助産師さんとかかわる経験があったとしたら、きっと志してたと思う。それくらいいい仕事だなあと思うし、憧れる。
とはいえ、じゃあ今からでも!!とはならないかなあ。先生というのも、なかなかいい仕事なので…。
つくづく、職業選択っていうのは環境や偶然やタイミングもろもろの因果ですね。わたしが北国に生まれてたらウィンタースポーツ選手になっていたかもしれないからね。いろんな経験をすることが肝要なのでしょう(自戒
また時間があれば書きます(^_^)